<9日目>1989年2月17日(金)
モスクワ時間の2:30起床(現地時間6:30、日本時間8:30)。まだ暗くて誰も起きていない。通路の椅子に座ってぼけーっとしている。
4:14イランスカヤに停車。となりの子供にパパ!パパ !といわれる。まだ言葉が良く分からないらしい。
5:20~1人で食堂へ行く。ロシア人のおばさんと相席になる。ロシア語で畳み掛けてくるがサヨナラ、コンイチハが言えた。ボルシチとハムとお茶とステーキを食べる。
赤い服の太ったつけまつげの長い女の人がいろいろ運んできてくれる。会計のところにはコルレオーネみたいな男の人が座っていてなにやら偉そうだ。ヴォトカの男の人はなんだかまじめに働いている。~5:40
帰ってきて8:30ころまで寝てしまう。9:00にクラスノヤルスクに停車する。
ホームに降りて列車と一緒に写真をとる。~9:10(きれいな列車であった)。
クラスノヤルスク駅 (イルクーツクから18時間)

10時ころからナターシャさん夫婦に昼食をご馳走になる。肉やらパンやらでオーチンハラショーである。
デッキへ行ってタバコを吸うといきなりでっかい男の人が私を拝んでいる。どうも日本の天皇のことらしい。しかし結局この人タバコが欲しいらしく1本あげた。ヒロヒトを知っていた。
それから西洋碁というゲームをやる。斜めに進むことができて飛んで1個取ることができるというものでさすがに地元の人は強い。

それにしてもクソが出ない。まだ3回しか出ていない。それもごく微量である。あれだけ食べているのに!。。。そこで一考する。食堂者へ行き、ケフィーロ(ヨーグルト)を買ってきて一気飲みし、それに牛乳も飲む!しかし全く効果はない。ケフィーロを飲みすぎて気持ち悪くなってきたので寝てしまう。~2:20
2:40にマリインスクに停車。ホームに降りるが雪が降っていて寒い。タバコを一服吸う。駅舎はピンク色できれいだ。ホームに立っていてもなんだか体が揺れる。
ナターシャさんにあやとりを教えてあげた。日名子がひもを持っていたのでそれを使用した。
はじめはてこずっていたがそのうちできるようになった。指切断の手品をやってみせたらこれがうけた。。
4:00~夕食を食べに日名子とともに食堂車へいく。日名子は疲れてきたみたいだ。
1人になると寂しいらしい。ステーキ、ボルシチ、コーヒー。オーチンハラショーである。帰りにロシア人につかまり、中国人に間違えられる。
この人オデッサの人で早口でおもしろい顔をしている。タバコをよこせとのことらしいのでマールボロ4本あげる。その後~6:30まで通路でぶらぶらしている。(私のコンパートメントはみんな寝てしまったのだ)。
全く日名子は良く寝る男だ。私より早く寝て遅く起きるのだから。